ニュージャージー

海外子育てのメリット・デメリット その1

海外で子育てをするメリット、デメリットについて、何回かに分けて考えてみたい。

初回は、子どもにとっての長所と短所について。タイトルこそ海外としてみたが、

米国の実情しか知らないので、米国での子育てメリット、デメリットということでご勘弁を。

子どもの月齢、年齢にもよるので一概には言えないが、私はメリットの方が多いのではないかと思う。渡米前はそんなこと考えもしなかったが、8か月が経過した今、そのように考える。ちなみに、うちの子は5歳と3歳。

米自然史博物館の入口。馬に乗るS.ルーズベルト大統領の銅像

メリットとして、

①日本以外の国があり、日本人以外の人がいることを早期から知る

②家族(主に夫婦)の絆が強まり、家族の連帯感を味わう

③とにかく逞しくなる

④長時間フライトへの慣れ、耐性

⑤もちろん語学力の形成     といったことが挙げられようか。

①については、言うまでもないが、ほぼ単一民族で構成されている日本にいると、外国人、外国を意識しなくても十分どころか、十二分な生活を送れる。親がそういう思考であれば、子もおのずと同じ考えになりがちだ。

海外で暮らすということは、外国人として見なされることを意味する。日本人以外の人が多くいて、色の違う髪、肌、顔つきなどを幼少時から知れば、早いうちから自らを相対化することが可能だ。

②は、やはり社会の最小単位である家族が仲良くしないと生き抜いていけない。夫婦は助け合って、お互いを支えあわないと、異国でのハッピーな生活は送れないだろう。パパとママが仲良くしていれば、子どもに多くの愛情を注ぐ余裕も時間が出てくる。子どもなりに家族の繋がりを意識することができるだろう。

夫婦仲良くしていれば、旅行に出かける機会も増える。旅先では苦労もあるだろうが、楽しみは尽きない。楽しい思い出を家族でシェアする意義は計り知れない。

そして、③のように、とにかく逞しくなるという実感がある。国民皆保険とは無縁で、入っている保険でがんじがらめにされている米国の医療機関での受診は、ハードルが高い。となれば、病院への足も遠ざかる。ちょっとぐらい風邪を引いたところで、病院には行かず、市販薬で何とかしのぐ。知らずうちに、病気をしない体になっている。(ような気がする)

公園で、滑り台の階段前で順番待ちをしていると、平気で横入りする子どもたちがいる。日本人による教育とは程遠いが、こうした子どもたちを跳ね除けることにより、子どもは強くなる。

④は、どうでもいいけど、どうでもよくないかもしれない。狭い機内で、ひたすら同じ姿勢を取り続けるには、相当な我慢が必要だ。大声を上げず、走り回ることなく、長時間フライトを乗り切れば、子どもにとっても自信になる。乗り物でのマナー、何が迷惑なのかという問題意識が自然と身に付く。

⑤は言い古されているので、特に言及しない。別に、数年の滞在で子どもがバイリンガルになるなんて思ってもいないし、実際無理だろう。子どもの母語形成が終わるとされるのが、小3~小4と言われている。それ以前だと、どっちかの言語に偏ってしまうだろう。ただ、英語の必修が始まるにあたり、英語力は身に着けておいた方がいい。それだけでもリードできるし、持続できれば、受験で差をつけることが可能だ。

問題は、こちらで幼少時代を過ごした子どもたちが学ぶ英語と、日本の受験英語は相当な乖離があるということだが。

以上、メリットを論じていると、デメリットは果たしてあるのか、という思いがしてきた。デメリットの羅列は、また次回以降にしよう。

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