ニュージャージー

まさか、事故に遭うとは 自動車大国アメリカの現実  

駐夫です。

米国の8日月曜は、コロンバスデーという祝日で、日本同様、3連休だ。

コロンブスが1492年(覚え方:石の国)10月12日に新大陸を発見したことを祝うというもの。

それはともかく、、、

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   無事退院した愛車、綺麗になりました。

まさか、自分が事故に遭うとは思わなかった。21歳で免許を取得して以来、四半世紀。壁にぶつけた、電柱をこすったなどの物損こそ何度かあったものの、別の車が絡む事故は初めてのことだ。

以来、すっかり運転が慎重になった。さらに言えば、やや臆病にもなった。プラスの効用、マイナスの作用、両方あるだろう。いずれにせよ、無事だったから、こうしてブログも続けていられる。

2カ月弱が経過したが、まだ事態は進行中なので、書けないことも多々あることをお許しいただきたい。その上で、自分自身への記録も含めて、少しばかり振り返りたい。

8月某日。NY州を走行中、右後方から車一台に追突された。原因等々の記載は、保険の関係上避ける。追突された時の衝撃は、ドンというよりゴンといった感じか。あまり違いはないかもしれないが、直後に思ったのは「やってしまった」。。

幸い、乗ってたのは私一人。パニックになることなく、冷静に車を路肩に止め、まずは自分の体、頭をチェック。車の様子を確認し、相手の車に向かった。先方はケガがない様子。

こちらの110番にあたる「911」にただちに電話。何が起きたか、相手はいるのか、場所、双方のケガの様子、電話番号などを流れるように尋ねられ、英語で落ち着いて答える。

そして、待つまでの間、相手と必要最小限の会話。こんな時、絶対に謝ってはいけない。その一言が、こちらでは命取りになりかねないからだ。余計なことも話してはいけない。鉄則。連絡先の直接交換もするべきではない。

どうして、こんなことを自分が知ってたのか、どこで知ったのかは覚えていないが、頭はしっかりしていたようだ。ついでに言えば、事故現場、相手の車、自分の車の写真を速やかに撮影。グーグルマップが示す事故現場地図のスクリーンショットまで済ませた。発生時刻が正確に分かったので、後々、これが助かった。

後になって、自動車整備メカニックの日本人に「日本人は相手にすぐ謝るし、保険会社に聞かれてもいないことをついついしゃべっちゃうので、いいカモにされる」と教えられた。丁寧な国民性、先回りする姿勢、「すいません」が日常用語の日本とは、相当勝手が異なっている。こちらに来て以来、経験してみて、ようやく初めてわかることばかりだ。

そうこうするうちに、ものの5、6分だったろうか。地元ポリスが到着した。

「Are you OK?」と無事を確認された後、免許証、保険証書、車検証のようなものの3点セットの提示を求められる。双方にそれぞれ担当が付き、何が起きたか説明。反則のキップは切られずに済んだ。

保険会社提出用の事故証明を手渡され、なぜか私だけ「これを保険会社に出せ。もうすべて終わったから、早く行け」とすぐに立ち去るよう強く命じられた。ちょうど、相手が連絡先を私に尋ねていた時。うっかり答えたら、かなり面倒くさいことになっていたので、結果的に助かった。相手はしばらく残されていたのだろうか。

立ち去り後、紹介を受けた上記のメカニックに電話。保険会社への連絡も代行してもらう。車は自宅まで取りにきてもらい、重症なので即入院。代行車の手配まで、ありとあらゆることを手慣れた手つきで、スムースに処理してくれた。

翌日午前には、保険会社から電話あり。事前に「聞かれたことだけしか答えないでください」と口酸っぱく忠告されたこともあり、やや緊張したが、無事に乗り切り。ちなみに、希望すれば無料で通訳を頼める。かなり大事な局面なので、正確を期すため、通訳を依頼し、保険会社、通訳、私の三者での電話。15分ほどで終えた。

代行車両は、保険で定められた上限を超えなければ、無料だ。加入している保険も代行車にそのまま一時的に移行される。レンタカー会社には当日、日本車の在庫がなく、アメ車のシボレーの大型RVをレンタルした。

身体のケアは、地元のカイロプラクティックで診察。詳細は避けるが、今も治療を受けている。仮に、自覚症状がなくても、事故にあったら、専門家である医師に診てもらったほうがいい。後々、何がどうなるか分からないためだ。

こちらでの知り合いから「車については相手の保険を使わせたほうがいい。自分の体は自分の保険を使った方がいい」とアドバイスを受けた。事故に遭ったことで、翌年の等級が上がるのは致し方ないが、体の治療にかかった総額等々を理由に、さらに等級を引き上げるのは法律で禁止されている。こうした、ひとつひとつのアドバイスが本当にありがたかった。

2週間ほどの入院を終え、愛車は手元に戻った。修理額はそれなりだったが、自腹は免責の500ドルだけ。高いとみるか、安いとみるか。人それぞれだろう。

そもそも、車を購入時、複数の保険会社に相見積もりを出したが、どこもほとんど変わらなかった。それも年間2000ドルをゆうに超えるような相当な額だ。日本では、4万円程度だったのに。。。

高額の理由は、①東海岸のNJやNYは運転が荒く、マナーが悪い。事故発生率が高いので、他州よりもかなり料金設定が高い➁こちらでの運転実績がない・・・。保険額が州によって異なるなんて、合衆国ならではだ。「実績を示せば、向こうでの保険料が安くなる」と言われ、渡米前に準備した日本の保険会社作成の「中断証明書」は一顧だにされなかった。

その後、保険会社やら地元の陸運事務所には書類を何度か提出。こちらでは、車に関する事故ヒストリーが明確に記録される。中古車を買う時、そのヒストリーは隠されることなく明示される。これは、かなり役立つ。まあ、購入時、事故を起こすなんて思いもよらなかったが。

話の流れが前後し、かなり散文気味になってきた。

現状は、①車は元通り走行できる➁私の身体は、カイロプラクティックで治療中③相手の保険会社から話をしたい旨の手紙が何度もくるが、すべて無視(保険会社同士の話し合いが原則なので、応じる必要なし)・・といったところ。

事故なんて遭わないほうがいいに決まっている。鉄と鉄の塊同士がぶつかる衝撃は、いかほどのものか。一瞬にして、自らの、そして相手の人生を狂わせることにもつながる。

無事だからこそ言えるが、すべては良い経験になった。

慢心していたつもりはなかったが、心のどこかで事故とは無縁と思っていたのかもしれない。そんな自分を強く戒めてくれた。冒頭にも書いたが、以後の運転は慎重そのものだ。五感をフル稼働させ、何度も前後左右を確認している。

自動車大国、訴訟大国のアメリカ。保険はケチることなく、それなりのレベルのものに加入したほうがいい。

自分の身体のケアを怠らず。車と違って、後でとんでもない症状が起こるかもしれない。

車がなければ、相当不自由になりかねないアメリカ生活で、日々の運転は欠かせない。日本の「譲り合い」精神はまずないと思ったほうがいい。日本のように、皆が自動車教習所に通う必要はなく、学科、実技をパスすれば、免許は支給される。だから、実にめちゃくちゃな運転をする輩が多い。

そんなことを考えながら、きょうも運転を続ける。

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