雑感の日々

駐夫が望む新時代とは

駐夫です。

 米国時間は、ようやく平成最後の日になったところ。間もなく、陛下が国民に対するお言葉を話され、日付が変わると、時代は令和に移り変わる。

 昭和の時代には考えられなかった主夫・駐夫というライフスタイル、生き様が登場した平成。30年間を経て、新しい時代には、男女の役割、働き方、人生設計、キャリアの多様性などについて、どのような新たな展開が繰り広げられるのだろうか。

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 先日、11回目の結婚記念日を迎えた。妻とこれまでを振り返ったところ、やはり、夫婦間の役割があまりにも激変したことに驚いた次第だ。そして、まさか駐夫になるなんて、想像すらしなかった。

 というのも、本来、私自身が米国駐在を目指していた。元はと言えば、私が「連れていく」と豪語しており、私自身もそのつもりだった。まぁ、いろいろあり、米国駐在の目が完全に消え去った時、妻が目の色を変えて働き始めた。なら、私が目指すわ、、というレベルの話。

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 1人目が生まれてからも、私自身はあまりというか、ほとんど生活スタイル、働き方スタイルを変えることはなかった。変えられなかったというのも真実だし、変えたくなかったというのも事実。

 たまに、おむつ交換など子育てを手伝ったところで、うんちと分かれば妻に「すかさずパス」。その程度だった。おかげで、1人目はまったくなつかなかった。

 いつぞや、都内の美容室へ3人で出掛けた時の話。妻のカットが始まり、待合スペースに残されたのは私と1人目の子ども・長女。私は何をしたかと言えば、読みたい雑誌がたくさん置いてあったので、長女に構うことなく雑誌を手に取り、活字の世界へ。長女は視界にも入らなかった。

 数分後だったろうか。長女がギャンギャン泣き始めた。さすがに雑誌を戻し、様子をうかがうが、どうして泣いてるのか、さっぱり分からない。おそらく、おむつだろうと思い、おむつ交換セットを持って、トイレへ。

 すると、ロンパースの下から出てきたのは「うんち」。私は狼狽し、妻を呼んだ。妻は手際よく、おむつを替え、うんちを片付けた。その際の一言「〇〇(長女の名前)の抗議だよ。面倒を見ないことに対しての。よく覚えておいたら」は、今もしっかり覚えている。

 幸いにして、2人目の子宝に恵まれ、家事・育児を分担しないと、家が回らないようになってきた。お互いのキャリア形成を尊重しながら、分担することを決め、その後は今に至っている。

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 私が結婚した当時、周囲はまだ共働きは多くはなかった。他の業界では、そんなことはないだろうが、多忙を極める活字メディアでは、男子が一家の家計を背負うのが当然視されていた。結婚式に挨拶してもらった方が「記者の奥さんは大変だから、覚悟してください」なんて言ってたな。妻は涼しい顔して、聞き流してたと思うが。

 今時分のWインカム・パワーカップルは、結婚時から家事を分担しているのだろうか。男子としてもごく普通に受け入れ、子どもができたら、当たり前に育児に参加するのだろうか。何かの統計調査で、若い男性の「育児に積極参加したい」との回答が多かったことを思い出す。

 男女雇用機会均等法が施行された1986年は、昭和の末期。平成は、女性の時代と言っても過言ではなかろう。総合職業務をこなし、海外駐在なんて珍しくもなんともない。そして、結果的に、今や多くの駐夫が世界に存在している。

 かつて、女性が求める結婚条件「3高」などというのがあった。高学歴、高収入、高身長だったかな。今や、そんなものは一部でしか共有されていないはず。そして「家事ができる」「育児に積極参加する」「ずっと働かせてくれる」「キャリア形成を尊重してくれる」等々が、男子に要求される条件になる時代が来るのだろうか。実は、もう来てるのかもしれない。

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 駐夫の地位向上を目指し、行動を続けている私にとって、駐夫も主夫も、レアな存在などでなく、ごく当たり前として、受け止められる時代。そんな新時代、令和になってほしい。

 数年のキャリアの中断が、ただの停止ではなく、発展的中断となり、本帰国後はごく自然にキャリアを再開できる社会を築いていきたい。

 そのために、私はもう一段、あるいは二段、エンジンを吹かしていくつもりだ。どうぞ、応援よろしくお願い致します!

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ちゅうおっと
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