駐夫です。
先週、NY対岸・ニュージャージー州で開催されたPGA、米・ゴルフツアーの試合を観戦してきた。決して、ゴルフは上手いとはいえないエンジョイゴルファーだが、スポーツ観戦は趣味のひとつ。暑さの中、一流選手の凄みを十二分に堪能してきた。
自由の女神をすぐ近くに眺め、その向こうにはウォール街、ロウワー・マンハッタンの摩天楼が映える、とても美しいコース。こんなところにプロ仕様のコースがあったことに驚くとともに、あらためて米国のプロスポーツ選手とファンとの距離感について、考えさせられた。
要は、選手とファンの距離がとても近いのだ。
「プロ意識が高い選手は、ファンサービスにも熱心」というのは、決して都市伝説ではないというのが実感。今大会でも、日曜日の後半ホール、いわゆるサンデーバック9を終え、18ホールを終えた選手たちが、クラブハウス前で待ち構えたファンたちに対し、笑顔でサインやセルフィー、握手に応じていた。
我らが松山英樹選手は、なかなか近づいてきてくれなかったので、私は人垣から離れて帰途についたので、応じたかどうかはよく分からない。ただ、ラウンド途中、次のホールへ向かうために、歩いていたところ、手を差し伸べた米国人男性にタッチをしていた。
興奮冷めやらない彼に「ラッキーだったね!」と声を掛けると、照れた表情で、私の肩を叩いてきた。その表情が実にくしゃくしゃだったこと。日本人選手のファンサービスにあそこまで喜んでくれると、なんだか、心がほっこりした。
渡米1年目の昨年、メジャーリーグ、テニス全米オープン、NBA(バスケ)を観戦。この際も、距離の近さ、つまりは選手のファンサービスの濃さを痛感した。
全米オープンは、本選前の1週間はファンウィークという期間が設けられており、選手は練習前後、ファンサービスに応じる舞台が整えられている。昨年、大坂なおみ選手の練習を観戦したが、観客は100人もいなかった。練習を終え、周囲につられるように群がると、差し出した帽子にサインをしてくれた。まさか、優勝するとは、その時は露も思わず。家宝の一つとなっている。
同じく優勝したジョコビッチ選手も、練習を終えたら、スタンド越しのファンにサイン、セルフィーを求めるファンのスマホを自ら手に取り、ファンとの写真を撮影していた。子どもをはじめ、皆熱狂していたものだ。
1年を通じて、野球、バスケ、アメフト、アイスホッケーの4大スポーツのいずれかは見られるプロスポーツ大国。ファンあっての選手、その選手を称賛し、尊敬するファン。双方が支え合って、繁栄を支えているのだろう。
ちなみに、先日訪れたヤンキース戦@ヤンキースタジアムで、圧倒的1番人気のアーロン・ジャッジ選手がイニング間のキャッチボールを終えて、投げ入れたボールを手にすることができた。後の席にいたナイスガイがキャッチし、そのまま我が子に手渡してくれたのだ。本題とは関係ないが、子どもにも優しい米国の一面を見た気がする。