駐夫です。
昔からスポーツ観戦が大好きだが、日本の動向をチェックするのはせいぜいヤフーニュースぐらいにとどめている。どうにもこうにも、同じ国にいないと、リアル感覚、ライブ感覚が持ちえないためだ。
そんな中、最近、「おっ!」と思ったニュースがあった。
元メジャーリーガーの松坂や上原は、シーズンオフは米国で過ごしているとのこと。
おそらく、家族がこちらで生活しているので、家族一緒に過ごすためなのだろう。
イチローも田中将大も、オフは確か、日本で過ごしているはず。他の、日本人メジャーリーガーも日本で滞在するんじゃなかろうか。
それに対し、松坂も上原も、もはや生活の基盤は米国であって、日本にはある意味、単身赴任先として、出稼ぎで行ってるようなものなのか。確か、我らがカープのレジェンド・黒田さんの家族も米国にいたと記憶している。
で、気になったのは「どうして家族は、パパと日本に行かず、アメリカに残っているのか」という点。なぜなのだろう。
アメリカの方が居心地がいいからか。
お子さんの教育の問題か。
グリーンカードを既に取得し、永住する覚悟か。
この場で詮索したところで、真相は分からない。ただ、パパと離れてでも、米国で暮らす方がメリットがあるのだろう。恐らく。
共稼ぎではないだろうから、ご夫人は家事・育児に専念する。ストックもあるだろうから、柔軟にお手伝いさんやシッターを雇えるはず。単純に暮らしやすいからなのか。
まだまだ、アメリカ生活とは何たるや、、を十二分に語る領域には入っていない。しかし、松坂や上原の家族が取る選択というのは、非常に興味深い。
さらに、駐夫的には、シーズンが終わればさくっと家族のいる米国に戻る、、という点に強い関心を持つ。
私が仕事を休職し、米国に同行した最大の理由は「家族は一緒にいるのが一番だから」というもの。手に(最高レベルの)職を持つ野球選手だから、日本でも米国でも仕事はあるし、いざとなれば、単身も辞さないものの、オフは家族と過ごす。
私とは少しケースが違うが、家族を大切にしているという思いは同じかもしれない。
その昔、阪神にいたバースが「子どもの病気」を理由に、シーズン中、米国に帰った時、凄まじいバッシングにさらされた。
当時の日本の価値観は、「仕事よりも家族を優先するとは何事か」。
家族を愛するアメリカ人の普通の感覚で、一時的に戻っただけなのに、日本社会にその行動を容認する雰囲気はおよそなかった。
それから30年以上が経過し、日本人もだいぶ考えが変わってきた。
大の大人になろうとも、野球選手は永遠の憧れだ。そんな彼らも、家族を愛する人の子であるという側面を知り、どことなく嬉しい。
脱線したが、彼らの家族が日本に行かず、米国に残っている理由を知りたいということが本論。なぜなのだろう。