元駐夫です。
すったもんだの挙げ句、東京五輪が開幕しました。
生まれて初めての夏季五輪自国開催。2013年に開催が決定してから、長らく待ち望んでいました。
1998年の長野五輪、2000年のシドニー五輪をポケットマネーで観戦に行ったほど、五輪を愛してきた私です。2017年の渡米時、2020年の五輪は自国で見られないだろうな、、と諦めていましたが、幸いにして、米国販売枠として、数多くのチケットを入手できました。
陸上男子100メートル決勝、陸上男子4×100メートルリレー決勝、野球決勝、女子ゴルフ決勝、女子バレー決勝etc。しかし、すべてのチケットを既に手放し、払い戻し請求を済ませています。
コロナ対策がまったくもって不十分でない国で、五輪を開催していいのか。1年延長した今でも「開催すべきでない」との思いは変わっていません。
とはいえ、日本独特の世論風土形成に乗じる形で、始まってしまいました。「もう選手が来ちゃったから」「今さら、中止なんてできない」「まあ、しょうがないよね」。様々な意見が交錯します。
もはや、何とか無事に終わってくれることを望むしかありません。
開会と同時に、終わりのことを考えなければいけないのは、不本意極まりないです。
アスリートファーストがこれほどまでに無視された大会はなかったのではないでしょうか。脇役であるはずの五輪貴族、開催国の政治が前面に出てきたのは残念でありません。
さて、開会式は自宅で準備万端で自宅視聴しました。
印象に残ったシーンは、
①最終ランナーが大坂なおみ
②長嶋茂雄さんが喜びを隠しきれない様子で、右手を出して登場。弟子が支える
③橋本組織委員会会長の、元五輪アスリートならではの挨拶
④男女高校生による「五輪賛歌」美声合唱で、日の丸の隣に五輪旗が揚がった
です。
無人の国立競技場で、選手が次々と入場していく。入場時のパフォーマンス、服装等々にもお国柄があふれていました。世界地図を引っ張り出し、子どもたちと国探しゲームを興じました。
私は絶望的ですが、我が子たちは、再び自国開催の可能性があるかもしれません。
今回の五輪は、自分が楽しむというよりは、子どもたちに少しでも将来に残る何かを感じ取ってほしい、という思いが強いです。今は幼い目線ではありますが、大きくなって、両親とともに自国開催の五輪をテレビ観戦した、、、という記憶が残ってくれていたら、こんなに嬉しいことはありません。