駐夫です。
政治記者として、米国時間6日火曜日に行われた中間選挙について、徒然なるままに記したい。
英語で中間選挙は、Midterm Election。トランプ就任から、文字通り、折り返し地点で一定に審判が下される選挙だった。
結果は、下記記事でも紹介した「上院共和過半数維持、下院民主過半数奪取」の通りになった。
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これから何が起きるかといえば「ねじれ国会」ならぬ「ねじれ議会」。
大統領と議会の関係は、日本でいう首相と議会との関係とだいぶテイストが違う。ただ、下院で握った過半数の勢力を盾に、反転攻勢の足掛かりを得た民主党は、この2年間、やりたい放題、言われたい放題だった反動で、トランプ攻撃への攻勢を強め、息を吹き返していく可能性もある。
対する共和党は、そうはさせぬと、トランプを支える方向で一致結束していくはず。
2年後のトランプ再選に向け、両党の対立は一段と先鋭化し、米国民もそれに連動して、国論の分裂傾向が一段と強まる。
分裂の軸は「トランプが好きか、大嫌いか」。
政策ではなく、大統領の人間性、資質が争点になる。まさに、どっかの国の「アベ政治を許さない」みたいではないか。
Anybody But Trump=ABT みたいな言葉がさらに溢れ、米国議会は向こう2年間、何も動かなくなるかもしれない。
これまで例のない大統領弾劾など、不測の事態も想定されうる。
世界は激動の時代に飲み込まれていくのか。
朝イチで、近所の投票所に見学に行ってきた。電子投票なのね。前後左右誰からも見られなくなる幕の中に入り、ボタンを次々と押していく。
投票するには、自ら選挙人登録をしないといけない。選管から自動的に通知が届く日本とは大違いだ。