駐夫です。
ここ数年、大変お世話になっていた方が亡くなった、との信じがたい知らせが届いた。
謹んでお悔やみ申し上げるとともに、生前頂戴した厚遇に、ただただ感謝である。
こんな時、ふと考える。
「日本から相当離れた土地に暮らしていると、行こうにも、さっと行けないのだなと」。
同じ日本国内であれば、どれだけ離れていたとしても、交通の便が悪いところであったとしても、飛行機や新幹線、高速道路などの高速交通機関を活用すれば、せいぜい片道6時間を超える区間はないと思われる。
米東海岸、私の暮らすNJ州至近には、日本との直行便が連日飛んでいる空港がJFK、ニューアークと2つある。日系、米系エアラインを合わせ、羽田と成田それぞれに向かう便があるので、1日あたり、それなりの便数にはなる。
直行便があるのは恵まれている方といえるかもしれない。
とは言え、片道12~14時間の超ロングフライト。子どもを含めた家族、あるいは航空券価格の問題等々もあり、そう頻繁に移動できるものではない。
アクシデントは突然起こるからアクシデントであって、あらかじめ予測できるものではない。今回の件も、まさに突然知らされた出来事。起きてから、どう対応するか考えるケースだ。
海外に住む=日本から離れて暮らす=すぐに帰国できない
との図式は、海外暮らしの人なら、認識の程度の差こそあれ、共通事項であろう。
心のどこかで、いろいろなことが事が起こることを想定し、時には最悪の事態をも覚悟していないと。さらに言えば、そういうことができない人でないと、海外暮らしに向いていない、踏み切れない、という側面はあると思える。
海外暮らしによって生じる制約。
今日は、そんなことをあらためて考えてみた・・・