駐夫です。
朝日新聞のネットニュースサイト「with news」から取材を受け、3月にアップされた記事をはじめとした連載記事「父親のモヤモヤ」を掲載した新書がこの度、発売されました。
私の手元にも、取材いただいた記者さんから送付された書籍が、はるばる太平洋を越え、届きました。
男らしい生き方を求められてきた日本男児が子宝に恵まれるも、固定化されたかのような性的役割の現実に直面し、格闘しようとした時に起こりうる心の叫びを「父親のモヤモヤ」と称し、内面を抉っている力作です。
この種の本をめぐり、これまでは「男の育休」という、かなり狭い範囲だけを取り上げたモノが多かったと記憶します。
これに対し、今回の本は、育休だけにとどまらず、日ごろの仕事と育児との両立、家制度の問題、転勤制度との関わり、さらには妻の海外赴任に帯同する駐夫の出現と、世の中に横たわる夫婦間の問題を幅広く捉えており、大いに参考になります。
取材、文章のプロ集団の手にかかれば、このような良書が完成するというお手本のようなものでしょう。
育休経験者としても、共感すること多々あり。こうした悩みを妻のみならず、男にも言えない、誰かに相談するのは良からぬ、、という日本男児の苦しみ、悩みを見事に拾っている一冊です。