駐夫です。
こちらに来てから、人に対して、微笑むことがすっかり上手くなった。
ショップに入る時、レストランで注文する時、隣人と会う時、ドアを押さえてくれた人に 「Thank you」という時etc・・・。
日本で、他人から「怒ってる」だの「つまらなそうだね」などと言われることが、しばしばあった。そんなことは毛頭なかったのだが、別に意味もなく笑顔を浮かべる必要もなく、そうしていなければ、顔の特性上、そう見えたのだろう。
お店に入る時などでも、特段、笑顔を浮かべていた記憶はまずない。
ところが、米国は笑顔というか、微笑みが生活していく上で、潤滑油になっていると感じる。米国人は、お互いの目線をしっかりと合わせて会話するため、なおさら、微笑みが重要なのかもしれない。
タイが微笑みの国だとしたら、米国は笑顔の国だろうか。
デパートでも、書店でも、洋服店でも、レストランでも、マックでも、とにかく、お店に入ると、必ずといっていいほど、店員は笑顔を浮かべながら声をかけてくる。「Good Morning」「Hello」「Hi! 「How are you?」などなど。
観光客として、米国を訪れていた時代は、こんなことを言われても、黙ってお店に入り、何も買わない場合は、黙って出ていた。店員からすれば、愛想がない、と思われていたか、日本人は仕方がないよね、と思われていたか。あるいは・・・。
ところが今となっては、入店時から微笑みを店員に返しながら、何かしら声を出せるようになった。それも自然に。何も買わなくても、店員を振り返り「Thank you」と一言。一人で歩いていると、なかなか発声する場面もないので、声を出していると、心なしか気持ちも温かくなる。店員も同じ気分だろう。
なぜなのか? サイトを調べてみた。「移民が多いから、警戒心を解くために笑顔が重要だから」などと書いているサイトがいくつか見つかる。真相は分からない。
ただ、笑顔が文化として根付いていることは強く感じる。微笑んでいれば、無用なトラブルに巻き込まれることも少なくなることもあるだろう。微笑みは身を助く、だ。
少し、筋が違うかもしれないが、MLBやNFLなどでスタジアムのオーロラビジョンに表示される選手の顔写真はみな、満面の笑みを浮かべている。 しかめっ面は誰もいない。パスポートなどの証明写真でも、笑うのはありなのだろうか。
もともと目力は強いほうなので、人と話す時は、必ず目を見て話すようにはしていた。米国でも同様だ。これは、米国人には好感を持たれる。
それに加えて、知らない人に対してでも、笑顔と声が自然に出るようになった。
この辺を武器にして、もっともっと、米国社会に入っていきたい、入っていかなければ、、と思う今日この頃だ。