駐夫です。
昨年9月に続く、2回目の完全ワンオペが「無事」終了した。あえて、無事を強調するには理由がある。
前回は10日間、今回は5日間。日数だけみれば、半分。それ以上に、あれから10カ月が経過して、父子ともども多少なりとも進化、深化したことを痛感する。
当時のブログ3回分を読み返してみると、
早くも壁にぶち当たってしまった。
二晩続けて、寝かしつけ時に娘から「パパなんか、大っ嫌い、ママぁ、ママぁ」と
泣かれたのだ。大声でわめかれ、大粒の涙を流し、暴れまくる。
それに対して、ほとんど何もすることができない。
昔、女の子達から「あんたなんか、大っ嫌い」と何度か言われたことはあれど、比べ物にならないぐらい、凹む。とにかく凹む。立ち直れないぐらいのパンチを浴び続けた気分だ。
いくら駐夫だ、主夫だ、イクメンだ、、と言われたところで、
やはり、ママの替わりにはなれないのか?
そんな無力さにさいなまれ、なかなか寝ない娘に、つい大声を張り上げてしまう。
残されるのは自己嫌悪だけだ。空しい。悲しい。感情の持っていき場を失う。
娘の3日連続ギャン泣きは、阻止に成功。しばらく2日間は小康状態を保った
ものの、今宵は再び「パパなんか、大っ嫌い、ママぁ、ママぁ」と泣かれた。眠かったのか、そのままベッドで寝落ちしてくれたとはいえ、落ち込むものだ。
今回、完全ワンオペを余儀なくされてみて、さまざまな環境に置かれたママ、パパたちに思いを馳せた。その中には、シングルマザー、シングルファーザーが含まれる。彼女、彼らに対し、「ワンオペ」なんて軽々な言葉が使えるだろうか。私は無理だ。
ワンオペ・・・。
使い方によっては、人を傷つける言葉になりかねない。別に言葉狩りに与するつもりは毛頭ないが、肝に銘じたい。
娘は観念したのか、頭で分かったのか、はたまたパパの寝かしつけに慣れたのか? もう泣くことなく、すやすやと眠ってくれる。パパ大好きの息子は、お腹を出して寝ている。
子どもの寝顔は癒される。昼間、いくら憎まれ口をたたいても、パパの問いかけに返事をしなくても、「パパのごはん、美味しくない」と強烈な一撃をくらっても、天使のような寝顔を見るにつけ、そんなことはどうでもよくなる。子育てしている感を味わえる瞬間のひとつだろう。
今回の経験で、できることの領域がさらに広がったとは思う。再び、完全ワンオペが来ることもあるはず。娘の髪の毛を結ぶのだけは、この先も絶対できないだろうが。
まあ、全般的には、少しばかり自信がついた気がする。
結婚して、〇年経つ。
妻がいる自宅に帰りたくない、と思ったことは何度もある。
妻が海外出張に行った際(子どもがいなかった時代)は、しばしの一人暮らしを満喫していた。
しかし、今回。。。 初めて、
「妻が早く帰ってきてほしい」と心の底から切望してしまった。嗚呼。
約1年前の自分に向き合うのは若干、気恥ずかしいが、今回は泣くこともなく、父子ともども無事に完走することができた。
また、近い将来、同じ境遇が来るかもしれないが、多少なりとも自信が付いた気がする。
直接、間接、応援いただいた皆様、どうもありがとうございます。