今月初旬から1週間、渡米後初めての本格的家族旅行でアラスカを訪れた。
なぜ、アラスカへ? アラスカ行くなんて人、初めて聞いた! オーロラ?
周りからはそんな驚きというか、呆れというか、そんな反応ばかり。
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アラスカ最終日、アンカレジのレストランから眺めた日の入り。22時過ぎ笑
最初の旅行をアラスカに定めたのは、NYから米国内で一番遠いからだ。(日本時代に何度も行ったハワイを除く)
広いアメリカ、いや広すぎるアメリカ。何年いられるか分からないが、ありとあらゆる所に行きたい、攻めてみたい。
一番離れたアラスカに最初に行ってしまえば、長時間フライトの免疫ができて、今後どこに行こうとも「近い」と感じるだろうというのが理由だ。
フィヨルド湾内をめぐる氷河クルーズ。夏でもダウンジャケット必須
JFK-シアトルが6時間ちょい。シアトルーアンカレジが4時間弱。実に延べ10時間あまり飛行機に乗っていたことになる。
この間、泣き叫ぶことなく、わめくこともなかった我が子には感謝の念すら覚えてくるが、よく耐えたものだ。米国内線の機内アクティビティーなんて、評価できるものでないが、子供向け映画・アニメがあったのが功を奏したか。
氷河が水面に崩れ落ちる感動的なシーンは見られず。
どこに行って、凄かった、感動した云々を描いてもしょうがないので、写真のキャプションに任せよう。
ただひとつ、感想めいたことを言うとすれば「大自然に圧倒されっぱなし」だったということか。地球上に残された最後のフロンティア、とはよく言ったものだ。
手つかずの大自然を前にすると、まずは言葉を失い、己の卑小さを見せつけられ、スゴスゴと人間界へ帰っていく。自然美よりは、造形美の方が好みだったが、齢を重ねると、自然美に惹かれる自分を心の中に見つけることができる。
フィヨルドにかかる氷河クルーズ
自然は子どもにとって、正直退屈だった。氷河クルーズも途中で飽き、アラスカ鉄道から見える自然、国立公園内の樹木やらにも興味を示してくれなかった。
わが子は東京とNYでしか暮らしたことがない。自然よりはビルの中で生き、野原を走り回り、川で泳ぎ・・という経験はない。
実に美しい。これは、氷河に到達する前のフィヨルド湾内
国立公園内をバスで走破するツアー中、子どもがぼそっと「ねえ、どうしてゾウさんやキリンさんはいないの」とつぶやいた。
そう。この子達にとっての動物は、動物園や水族館なのであって、自然の中に普通に生活しているということをまだ知らないのだった。
氷河クルーズの船着き場に向かう途中、立ち寄った河畔。水が透き通ってた
その意味では、今回は絶好の「旅育」になったかと思う。自然は動物のものであって、人間が入り込んでいるだけ。動物園や水族館の生き物は、人間がその自然から連れてきたんだよ。。。。
分かってくれたかなぁ。
タイガからツンドラへ。得意だった地理の勉強を思い出す
かわいい子には旅をさせよ。旅をすることで、何らかの収穫を得てほしい。
人との出会い、見たこともない食事との出会い、その他何でもいい。記憶に残るかどうかはともかく、いろいろ経験させてあげたい。
そんなことをもろもろ考えることにもなったアラスカ旅行だった。
デナリ(旧マッキンリー)は眺められずも、これで十分。息をのむ・・・
次の旅行は、もう国内だったらどこに行っても近く感じる。子どもが
楽しんでくれるところにしよう。。
この国立公園をバスで走り回り、ムース、クマ、狼、タカなどに遭遇。ムースは巨大だった
やっぱり、フロリダのディズニーリゾートか。調べると、JFKから3時間も
かからない。これは、近い。
アンカレジからデナリまで7時間揺られたアラスカ鉄道。憧れを実現
早急に調べて、計画を立ててみよう。行くのは秋になるはずだ。昔から、旅行計画を立てるのは大の得意。デートコースも同様だった笑
食堂車を連結。食事はかなりイケた。やはり、ビールを呑まないと
限られた米国滞在。日本国内からめったに行けないところ(アラスカもそうだし、中西部の穀倉地帯)に行きたいし、南米、中南米、カリブ海リゾートにも行きたい。ヨーロッパだって、日本から行くより近いのだから、やっぱり行きたい。
アンカレジ到着直前、機内より望む
米国も広いが、世界はもっと広い。
まだ見ぬ土地はいくばくか。そんな知らないところを、新たに訪れ、土地の人と話、土地のものを食べるのが何よりも好きなことの一つなのだ。