いい歳をして海外在住となれば、日本に残る親を心配するのは当然だろう。
インターネットがなかったひと昔もふた昔も前、海外と日本をつなぐ連絡手段は主に、電話と手紙だけだった。
手紙は何日もかかり、電話も音に時差があった時代。
テレビの衛星中継でも、タイムラグが生じ、見ている方がストレスを感じていた。
我が家の近所で見つけた看板。ジョージ・ワシントン率いる軍が撤退したルート
その後のネット革命で、チャットやSkype、さらにはFaceTimeにメッセンジャー、LINEにLINE電話まで使いこなせる今、日本との距離を痛感せざるを得ない時は、実はあまりない。
そんな中、我が家が親孝行グッズとして重宝しているのが、写真や動画を実家に瞬時に送ることができる「まごチャンネル」だ。
一眼レフは重く、ハンディビデオも面倒で、最近は旅行時でもあまり持ち歩かなくなった。このグッズは、iPhoneやスマホで、わが子の姿を撮影したら、わずかな操作で、孫の成長ぶりを伝えることができる。昔の(今もあるかもしれないが)デジタルフォトフレームをもっと軽量化、簡易化したと考えればいいだろう。
とにかく写真や動画をバシバシ送れるので、大助かりだ。
実家に置いた受信ボックスに写真が届くと、ボックスのライトが点灯。ケーブルでつながれたテレビの大画面で、孫の様子を見ることができる。
我が家は渡米前に急遽、受信ボックスを2台買い揃え、双方の実家に置いた。親は、子と孫が海外にいることをしばし忘れ、身近に感じる仕組みだ。
アメリカと日本の時差は12時間前後。昼夜が逆転しており、FaceTimeやLINE電話・ビデオをするにも、常に時差を考慮しなければいけない。
ところが、まごチャンネルの受信ボックスは着信音が鳴らないので、相手が起きるのではないか?との心配も不要だ。起きたら、写真・ビデオがアメリカか大量に届いていた、なんてこともよくある。こちらが、たくさん送りつけているためだが、iphoneやスマホから直接送れるのは、本当に楽だ。
双方の実家は、孫の日々をテレビで見ることが可能。どちらの親も、受信ボックスが点灯しているのを楽しみに待っているらしい。
つくづく便利な世の中になったと思う。